レトロ アタランタ ユニフォーム – ベルガモの女神が纏う青と黒
アタランタBCは、北イタリア・ロンバルディア州の都市ベルガモを本拠地とするセリエAの名門クラブだ。クラブ名はギリシャ神話の女狩人「アタランタ」に由来し、愛称は「ラ・デア(女神)」。その名のごとく、彼らのフットボールはまるで神話のように劇的で、見る者を魅了してやまない。 1907年の創設以来、アタランタは「育成の名門」として知られ、才能あふれる若手選手を輩出し続けてきた。ミラノの巨人たちが君臨するセリエAにおいて、ベルガモの小さな街のクラブが何度もサプライズを演じてきた歴史は、サッカーファンならば誰もが心躍らせるはずだ。 特に2010年代後半からのガスペリーニ監督体制のもと、アタランタは「イタリア・フットボール界の革命児」として世界中の注目を集めた。超攻撃的な3-4-3システムで欧州のエリートクラブと渡り合い、チャンピオンズリーグでの快進撃は世界に衝撃を与えた。Atalanta retro ユニフォームが世界中のコレクターから求められるのは、そんなクラブの魂が一枚の布地に宿っているからに他ならない。青と黒のストライプは、ベルガモの誇りそのものだ。
クラブの歴史
アタランタBCの歴史は1907年10月17日、ベルガモの若者たちが情熱を持ってクラブを設立したことに始まる。初期の数十年間はセリエBとセリエAを行き来する中堅クラブとして地道に実力を蓄えた。1963年にはコッパ・イタリアを初制覇し、クラブ史上初のタイトルを獲得。これはベルガモ全市民が祝杯を挙げた歴史的瞬間だった。
1980年代にはミラン、インテル、ユベントスといったビッグクラブが支配するセリエAにおいて、アタランタは独自の存在感を示した。1988年にはインタートトカップ(UEFA)に出場するなど、ヨーロッパへの足がかりを掴みかけたが、財政難や降格の憂き目にも遭い、浮き沈みの激しい歴史が続いた。
転機となったのは2016年、ジャン・ピエーロ・ガスペリーニ監督の就任だ。彼が持ち込んだ超攻撃的なフットボール哲学は、アタランタを根底から変えた。パプ・ゴメス、ドゥバン・サパタ、ジョジップ・イリチッチらのタレントが躍動し、2018-19シーズンにはセリエA3位という衝撃的な結果でチャンピオンズリーグ出場権を獲得。
2019-20シーズンのチャンピオンズリーグでは、予選グループを突破したのみならず、ラウンド16でバレンシアを8-4という信じがたいスコアで撃破。準々決勝でパリ・サンジェルマンに惜敗したものの、その攻撃的サッカーは全欧州を震撼させた。ベルガモがコロナ禍で最初に深刻な被害を受けた都市であったにもかかわらず、選手たちはそのすべての試合を街への捧げものとして戦った。
2024年にはUEFAヨーロッパリーグを制覇し、クラブ史上初の欧州タイトルを獲得。まさに「女神の加護」を証明してみせたのだ。ライバルはミランやインテルなど同州のビッグクラブだが、ベルガモ市民にとってアタランタは単なるチームではなく、街そのものの象徴である。
偉大な選手とレジェンド
アタランタの歴史には、クラブの魂を体現した名手たちが数多く刻まれている。
近年で最も愛されたレジェンドのひとりが、アルゼンチン出身のパプ・ゴメス(アレハンドロ・ゴメス)だ。2014年から2021年まで在籍し、そのドリブルとゴール感覚でベルガモの地を沸かせた。彼のアタランタへの愛着と、のちの移籍劇はセリエAファンの間で今も語り草になっている。
コロンビア代表ドゥバン・サパタは圧倒的な身体能力と得点力で欧州中のディフェンダーを恐れさせた。スロベニア出身のジョジップ・イリチッチは天才的なテクニックで2019-20シーズンのチャンピオンズリーグを席巻。ドイツ代表となったロビン・ゴセンス(左ウイングバック)の爆発的な活躍もアタランタファンの記憶に深く刻まれている。
歴史を振り返れば、1990年代にはルイジ・サルトーリが育成責任者として若手の発掘に尽力し、後にACミランやインテルへ移籍した選手を数多く輩出した。フィリッポ・インザーギも若き日をアタランタで過ごし、キャリアの礎を築いた。
監督としては、ガスペリーニの功績が群を抜いている。彼の就任前後でアタランタは別クラブといっていいほど変貌を遂げた。守備的なカルチョの慣習に真っ向から挑み、「ガスペリーニズモ」と呼ばれる独自の哲学でセリエAとヨーロッパのフットボールに新たな基準を打ち立てた。
アイコニックユニフォーム
アタランタのユニフォームを語るうえで欠かせないのが、トレードマークである黒と青の縦ストライプだ。「ネラッズーリ(黒と青)」の配色はインテルとも共通するが、アタランタのストライプはより細く、独特のリズムを持っている。
1970〜80年代のユニフォームは、当時のイタリアンキットらしいシンプルかつ力強いデザインが特徴。重厚なコットン素材に刻まれたストライプは、当時のセリエAの空気感そのものを伝えてくれる。スポンサーロゴのないクリーンな胸元は、現代のコレクターにとって特に価値が高い。
1990年代になるとUmbro、その後はLotto、Diadoraといったイタリア系スポーツブランドとの契約が続き、各ブランドの個性が溢れるデザインが生まれた。特に1990年代初頭のホームキットは、ストライプの幅やカラーバランスが洗練されており、コレクターズアイテムとして高い人気を誇る。
アウェイキットには白を基調とするものが多く採用されており、時に全黒や全青の大胆なデザインも登場した。2000年代以降はKappa、そして現在はJomaがサプライヤーを務め、各時代のデザイントレンドをベルガモらしい情熱で表現している。retro Atalanta ユニフォームの中でも、ガスペリーニ体制初期の2016〜2019年シーズンのキットは、クラブの「覚醒」を象徴する一着として特別な意味を持つ。
コレクターのヒント
Atalanta retro ユニフォームのコレクションを始めるなら、まず2019-20チャンピオンズリーグシーズンのホームキットを狙いたい。ベルガモが欧州中の話題を独占したあの黄金期の証として、プレミアム価格がついても惜しくない一着だ。
次に注目すべきは1990年代前半のヴィンテージキット。スポンサーなし、またはシンプルなロゴのモデルはコレクターズバリューが高く、良好なコンディションのものは入手困難になりつつある。マッチウェア(実際に試合で着用されたもの)は選手のサインや番号が入っているとさらに価値が上昇する。レプリカと比較する際は、首元タグの素材・縫製・パッチの有無を必ずチェックしよう。サイズはヨーロッパ基準のMやLが流通量が多く、入手しやすい。保管は直射日光を避け、型崩れを防ぐためにハンガーにかけず折りたたんで保管するのが基本だ。